カワグチマサミさんの著書『子育てしながらフリーランス』を読めば、子育て中のフリーランスがぶつかる壁やその乗り越え方について知ることができます。
フリーランスは働く時間を自由に選べるイメージ。きっと子育てとの両立もしやすいよね。
フリーランスとしてキャリアアップしたいし、子供との時間も大切にしたい。どうやって両立していけばいいの?
働く場所や時間が限定される会社員とは違い、フリーランスは自由度の高い働き方です。
しかし、出産&育児は想定外の連続・・・。
家庭と仕事のバランスをどのようにとっていけばいいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、快適なフリーランスライフを応援してくれる『子育てしながらフリーランス』を読んだ感想をまとめました。
書籍概要&どんな人におすすめ?
書籍概要
タイトル | 子育てしながらフリーランス |
著者 | カワグチマサミ |
発行日 | 2021年11月30日 初版発行 |
出版社 | 株式会社左右社 |
どんなことがわかる本
本書のなかでは、家庭と仕事のバランスがとれ、本人が心地よく働いている状態のことを「”いい感じ“で働く」と表現しています。
“いい感じ”は人によって異なります。
本書を読むことで、自分にとっての”いい感じ”をどのように見つければいいか、そしてどのように実現していけばいいかがわかります。
漫画もたくさん載っているので、スラスラ読むことができますよ!
著者のカワグチマサミさんは、子育てをしながら漫画家・イラストレーターとして活動されている方です。
周りの人たちも
『子育てしながらフリーランス』カワグチマサミ著
フリーランス・会社員にかかわらず
みんな、働きながら子育てをしていたので
自分も、育児をしながら働くのは「当たり前にできること」だと思っていました
ところがどっこい
いざ妊娠して出産してみたら・・・
なにこれ聞いてないんだけどー!?ってことが
次から次へと起こりました
2012年に男の子を出産されたカワグチマサミさんですが、幼い子供を育てながらの仕事はなかなか上手くいかなかったのだとか。
自分のような悩みを抱えている人が多くいると気づき、本書を出版するに至ったそうです。
第5章には、様々なジャンルで活躍するフリーランスの方々のインタビューが掲載されています。
こんな人におすすめ
- 自分の心地よい働き方を模索している
- 出産を機にフリーランスに転向しようか考えている
- 産後思うように働けなくてモヤモヤしている
- フリーランスとしてキャリアアップしていきたい
- フリーランスの働き方を家族に理解してもらいたい
- いろいろな働き方をしている人たちの声を聞きたい
etc.
印象に残ったポイント3つ
①働き方は子供の成長とともに変化する
特に子どもが保育園や幼稚園に入る前は目が離せない時期ですし、出産や育児の疲労が溜まりやすいです。仕事をガッツリ入れてしまうと、体調を崩してしまうこともあります。なので、この時期は「準備期間」と割り切って、できることをマイペースにやっていきましょう。
『子育てしながらフリーランス』カワグチマサミ著
本書では、著者の体験をもとに、子供が大きくなるにつれて働き方がどのように変化していくか紹介されています。
最近では産後2、3か月で復帰する有名人も増えてきていますが、残念ながら万人ができることではありません。
産後思い通りに仕事を進められず、もどかしい思いをしている方もいることでしょう。
一方で、子供の成長に合わせて仕事内容を調節していけるのは、フリーランスのメリットでもあります。
本書のなかでは、まだ子供に手がかかる期間を「準備期間」とし、この期間にできることが具体的に紹介されています。
②強みをみつける「ワクワク」「スキル」「ニーズ」
フリーランスとして理想的な仕事をするポイントは3つあります。それは「ワクワク」「スキル」「ニーズ」です。
『子育てしながらフリーランス』カワグチマサミ著
自分の強みをみつけるためには、「ワクワク」「スキル」「ニーズ」を分析する必要があります。
ワクワク・・・好きという気持ち。働く原動力。
スキル・・・得意なこと。
ニーズ・・・誰かに求められているか。
この3つをかけあわせることでオリジナリティーが生まれ、自分の強みが何なのか知ることができるのです。
自分の頭で考えて、仕事を作り出していかないといけないフリーランスにとって、自己分析は必須。めんどくさがらずに一度やってみましょう。
③夫婦仲を良く保つポイント
ですが、人はエスパーではありません。たまたま察することができたとしても、察し続けることはできません。なので、何かお願いしたいことがあるときは、「理由」と「具体性」と「思いやり」を加えるようにしています。
『子育てしながらフリーランス』カワグチマサミ著
本書では、夫婦仲を良く保つためのポイントが8つ紹介されています。
個人的にその中で印象に残ったのは、ポイント③「察して」と思わず、やってほしいことを具体的に伝える、です。
一緒にいる時間が長くなると、言わなくてもわかるだろうと思ってしまいがちですが…。夫婦といえど違う人間なので、自分の要求を言葉に出して伝えることは大切です。
言い方によっても印象が変わるので、思いやりある声かけを心がけたいですね。
読んだ感想
本書は、子育て中のフリーランスが知りたいことを詰め込んだ本でした。
私も子育てをしながら働いている時期に読んだので、そうそう!と共感できる部分が多かったですし、先輩ママ、先輩フリーランスの実情が知れて勇気づけられました。
子育てとの両立についてはもちろんのこと、フリーランスとしてキャリアアップしていくための内容も盛り込まれていて勉強になります。
“いい感じ”の働き方に近づく方法がわかりやすくまとまっているので、今後もフリーランスとしての方向性に悩んだ際には読み返していきたいです。
子育てと仕事の両立に悩むフリーランスの皆さんにぜひ読んでもらいたい1冊です。