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【鬼滅の刃】ブームは計画的だった!?社会現象になった理由とは何

エンタメ
2020年に一大ブームを巻き起こした大人気アニメ「鬼滅の刃」。 原作漫画の初版発行部数は、2020年7月に発売された21巻が300万部を超え、同年10月発売の22巻は370万部を達成しました。 1巻から22巻の累計発行部数は1億部を突破しています。1年前の2019年9月末には、まだ累計1200万部であったことと比較すると、2020年は「鬼滅の刃」大躍進の年であったといえますね。 少年ジャンプで連載されている数々の漫画の中で、「鬼滅の刃」がここまでのブームになったのにはどんな理由があったのでしょうか。 この記事では、「鬼滅の刃」が社会現象にまでなった理由をまとめます。
  • 「鬼滅の刃」ブームが始まったきっかけ
  • 「鬼滅の刃」本誌連載開始時の評価は?
  • 「鬼滅の刃」の魅力とは
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【鬼滅の刃】ブームが始まった理由はアニメ放送

アニメ放送がブームのきっかけ

「鬼滅の刃」が人気を爆発させた理由は、2019年春に始まったアニメ放送でした。 制作を担当したのは、過去に「Fate」や「GOD EATER」を手がけたufortableです。強弱をつけた線の描写や、作りこまれた背景によって、「鬼滅の刃」の世界観が美しく描かれました。 テレビでの放送が終了した後も、20以上の動画配信サービスが配信を続けたため、繰り返し見ることができただけでなく、テレビ放送を見逃した新規のファンも取り込み続けました。 ぬんきちも動画配信サービスで「鬼滅の刃」を見始めた人です。第1話の炭治郎が駆け抜けていく雪景色の映像美に魅了され、夜な夜な布団の中で見あさっていました。 このころ、テレビやSNSでは有名人が「鬼滅の刃」の魅力について触れ初めます。「鬼滅の刃」には炭治郎の耳飾りや特徴的な柄の羽織、“全集中の呼吸”など、シンボルとなるアイテムが多かったことも、拡散に一役買いましたね。

アニメ放送から劇場版への流れは計画的だった?

アニメ放送前に行われた声優オーディションでは、アニメ1期では登場しないはずのセリフが、オーディションの題材として使われていたようです。 このことから、アニメ1期が始まるより以前の段階で、その先のスケジュールが計画されていたことがわかります。 2020年の今振り返ると、「鬼滅の刃」は2019年のアニメ1期放送を皮切りに、どんどん人気を上昇させ2020年の劇場版公開を迎えることとなりました。 アニメ1期開始前に既にその先のセリフがオーディションで使われていたということは、制作側では「鬼滅の刃」をブームにするための、アニメ1期から劇場版までの流れが見えていたということになります。

【鬼滅の刃】本誌連載開始時には打ち切りの話も!?

2016年に週刊少年ジャンプでの連載が開始された「鬼滅の刃」ですが、連載開始当初から大人気というわけではありませんでした。 当初は、画がジャンプっぽくないとの意見が多く、連載打ち切りの話もあったのだとか。確かに原作漫画を読んでみると、いわゆる少年漫画の画とは違うかなとも思います。 「鬼滅の刃」に限らず、戦闘シーンの多い漫画は、漫画だと動きがないためなかなか状況が伝わりません。 原作漫画の唯一の弱点が画だったとすると、ufortableによるアニメ化がその弱点を補ったかたちとなったわけです。 「鬼滅の刃」では刀を振る際に水や炎のエフェクトが発生します。アニメ化すれば戦闘シーンは迫力のあるものになるはずです。今思えば、かなりアニメ向きの作品だったのでしょう。

【鬼滅の刃】大人も子供も惹きつける魅力

ここまで、
・連載開始当初は「鬼滅の刃」の魅力が漫画という媒体上で伝わり切ってなかった ・絶対イケる!と思った制作陣は、アニメ1期~劇場版の流れを計画した ・アニメ化が「鬼滅の刃」人気に火をつけ、ブームとなった
ということをみてきました。 とはいえ、作品自体に魅力がなければここまで多くの人を魅了することはできません。 「鬼滅の刃」のすごいのは、大人も子供も惹きつけるというところです。 ぬんきちも劇場版を見に映画館に足を運びましたが、子供からお年寄りまで幅広い年代の方が訪れていました。 子供たちが戦闘シーンに釘付けになったり、コミカルなシーンで笑ったりしている横で、大人たちが感動の涙を流したりしているんですよね。 「鬼滅の刃」の深さは、物語中で描かれる生死観にあります。 “人間はいつか老い、死ぬ”という紛れもない事実。動かしようのないその事実とどう向き合うかで、鬼となるか人間のままでいるかの選択がわかれます。 他人を犠牲にしてでも、不老不死の力を得たいと願う者は、鬼となり永遠のときを生きることを選びます。 しかしその代償として、鬼舞辻無惨による支配と愛する家族や恋人との別れが待っていました。 「鬼滅の刃」では、鬼が斬られて消えていく前にその鬼が人間であったころのエピソードが明かされます。 病弱で長くは生きられなかったもの、生まれた環境が悪く愛されなかったもの、ずっと自分を肯定しきれずにいたもの。境遇は様々ですが、どれも人間くさいエピソードばかりです。 鬼という化け物でありながら、読者が共感できる要素がたくさんあります。この人間より人間臭い鬼たちが、「鬼滅の刃」の物語に深みをもたせています。 一方で鬼殺隊たち人間は、鬼との戦いの中で命を落とします。その儚さの中で愛する人々と共に生き、想いをつなぐことで時をこえて大志を実現させようとしています。 その生き方はまっすぐで、人間として理想的な姿とも言えます。 人間であっても、いつ鬼となる誘惑が待ちうけているかはわかりません。鬼となってしまえば死なずにすむ、怪我をしてもすぐに治りずっと戦える、というのは確かに魅力的な話です。 それでも人間を人間のままつなぎとめておくのは、家族や仲間、周りの人の存在です。 「鬼滅の刃」はいろんな意味で人間と鬼、強いのはどちらか、を問いかける物語なのです。

まとめ

2016年に本誌での連載が開始された「鬼滅の刃」は2019年にアニメ化されたことをきっかけにブームを巻き起こしました。 作品の魅力に加えて、裏では制作陣が計画的にブームづくりを進めていた可能性が高いです。日本のアニメの力がおおいに示された結果となりましたね。 作品の設定や、拡散しやすいシンボルがあったことも流行の火種となりました。この先、次のブームとなる作品を探す参考にもなりそうですね。
  • 「鬼滅の刃」ブームが始まった理由はアニメ放送
  • 「鬼滅の刃」ブームは計画されていた
  • 大人もはまる「鬼滅の刃」の深さ
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