30代に入ると、周りの友人たちのなかには、結婚と出産を経験した人が増えてきます。
私自身も結婚し、出産と自分のキャリアの両立を考えるようになると、どのタイミングで出産をするのか、自分の体は妊娠出産ができるのか、妊娠期間中の仕事はどうするのかなど、悩むことが多くなりました。
この記事では齊藤英和先生・白河桃子先生著「後悔しない「産む」×「働く」」の読書レビューをまとめます。
- 「後悔しない「産む」×「働く」」なぜ読んだ?
- 「後悔しない「産む」×「働く」」の内容
- 「後悔しない「産む」×「働く」」の感想
【後悔しない「産む」×「働く」】読んだきっかけ
私がこの本を読んだきっかけは、仕事と妊娠や出産の両立について考え始めたことからでした。
2020年以降、私と夫の仕事が落ち着いてきたため、そろそろ出産をと考えるようになりました。自分の体と向き合うため、産婦人科での検査も受け始めます。
踏み込んだ検査をしようとすると、生理周期にあわせて通院しないといけません。ホルモンの状態は周期によって異なるため、なかなか予想しづらく、この日に来院してくださいと突発的に言われることもありました。
突然仕事を休むわけにもいかず、スケジュール調整は難航・・・。
しかし冷静に考えてみれば、妊娠や出産は予想できないことの連続です。たとえば、妊娠中には体調の波があるでしょうし、出産後に育児が始まれば、子供が急に風邪をひくということももちろんあるでしょう。
妊娠以前の段階で仕事との両立が大変になってきているのに、妊娠と出産を乗り越えられるのか、と不安を感じました。
一方で、子供を産んでも仕事を続けている友人はたくさんいます。彼女たちがどのように妊娠と出産のタイミングを決めてきたのでしょうか。
そこで、仕事と妊娠や出産の両立について他の人がどのように工夫しているのか知るために、「後悔しない「産む」×「働く」」を手に取りました。
【後悔しない「産む」×「働く」】10代から知っておきたかった内容
結論から言うと、10代の終わりから20代前半までの若者にぜひ知っておいてほしい内容でした。
本書では、ライフイベントでは3つの山があると述べられています。
- 仕事
- 結婚とパートナーシップ
- 子供を産んで育てること
特に女性は早くからこの3つの山を意識し始めますが、男性も決して他人事ではありません。
3つの山は登ってもいいし登らなくてもよく、特に3に関しては、近年では”産まない”ことを選択するカップルも増えてきています。
しかし、”産まない”ことの選択ができるようになった一方で、子供も産むし仕事もすることが当たり前にできる世の中かというと、そうではありません。
「産む自由」こそ阻害されている現代、ハードルを越えていくための戦略が必要
と本書の中では表現されていいます。
1つ1つのハードルを越えるために知っておくべきことが、本書の中で詳しく解説されています。学生時代に知っていれば!と思うようなことばかりでした。
著者である齊藤英和先生・白河桃子先生は普段は大学で学生に向けて講義をされているようで、私も学生時代にお2人の講義に出会っていれば人生変わったかも、とまで思いました。
【後悔しない「産む」×「働く」】読んだ感想
結婚も出産も、意志をもってプランニングしていかなければということを強く感じました。
20代は忙しく、あっという間に過ぎていきます。学校を卒業し、就職。仕事をしてスキルがついたことでキャリアアップを考える人も多いでしょう。
そんな中で、出産適齢期を考えると、結婚と出産も20代でしておきたい。とすれば、ただただ流れにまかせているだけでは実現できません。
また、働き続けることが最大のリスク回避である点も見逃せないところです。
産んでも働き続ける環境を手に入れるためには、社会に出る前から、どのような会社でどのような仕事をするのか考える必要があります。
個人的には、何かを始めるのに年齢は関係ないと思っていますし、何歳までに○○しないと、としばられてしまうのは息苦しく感じます。
しかし、出産に関しては、女性だけでなく男性も、加齢によって影響があることが最新の研究によってわかってきました。
私は30代に入ってから妊娠や出産について考え始めたので、もっと早くから知っていればなと思うことがたくさんあります。
この本を読んで、ライフプランを考え始めるきっかけになってくれるといいなと思いました。
まとめ
「後悔しない「産む」×「働く」」を読んで、結婚や出産と仕事の両立について、知らないことがたくさんあるということを身に染みて感じました。
結婚や出産はまだまだ先かなと思っている方でも、ためになるデータがたくさん載っているので、早いタイミングで読んでみてほしいです。
大変勉強になる本でした!!
- 「後悔しない「産む」×「働く」」を読んで、意志を持ってライフプランを考える
- 「後悔しない「産む」×「働く」」は若者にぜひ読んでほしい!
- 「後悔しない「産む」×「働く」」もっと早く知っておけば・・・。